【参考】
- 平成15年版 日本の水資源」(国土交通省)
- 「くらしをまもる・くらしをささえる6 上水道・下水道」(長崎武昭著・岩崎書店)
- 「科学のアルバム61 水」(塚本治弘著・あかね書房)
- 「healthクリック」(NTTデータ)
ちょっとその前に・・・
日本は雨が多いというけれど…
昔から日本は、雨に恵まれ、川の多い水の豊かな国と考えられていました。
たしかに日本の降水量は年間約1,700mm、世界各国の平均が約970mmですから、かなり多いほうだといえるでしょう。ところが、日本の川は長さが短く、傾きも急で流れが速いので、せっかく降った雨もすぐに海へ流れ出てしまいます。舗装された地面では、土のように水を含むことができません。人口も増えた今では、一人あたりの量になおすと世界各国の平均の5分の1、ずいぶん少ないと思いませんか?
『湯水のごとく』水を使える時代は終わりました。水は貴重な資源として、大切に使わなければなりませんね。
昔の人は、水を大事に使っていました。おけに汲んだ水で顔を洗い、その水でぞうきんがけをして、最後には植木にまく。これで、水を3回利用したことになります。これと同じ考え方で、今、水をリサイクルしようという動きが広がっています。
最近のビルの中には、使ったあとの水を処理場できれいにしてから戻して、ビルのトイレに使う仕組みになっているものもあります。
東京ドームや両国国技館では、雨水を溜めてトイレに利用しています。
家庭では、風呂の残り湯を洗濯やトイレの水に利用することができますね。
環境のための水資源の節約は、水道代の節約にもなって家計も助かりますよ。